2016年3月21日月曜日

清川泰次記念ギャラリー:
清川泰次の生活デザイン



清川泰次の生活デザイン
2015年12月19日〜2016年3月21日
清川泰次記念ギャラリー

本展は暮らしを豊かにするために、日常生活のあらゆる場面に自らの美意識を反映させ、多岐にわたる創作活動を展開した清川の1980年代以降の作品を中心にご紹介します。

絵画や立体作品17点に加え、清川がプロデュースしたオリジナルデザインによる各種グッズや、自ら絵付けをした陶磁器などもご紹介します。

「デザイン」ということで見に行きました。

茶器、スカーフ、ファブリック、アクセサリー等々。


しかしながら、清川泰次のこれらの仕事を「デザイン」と呼ぶのかどうか、ちょっと判断しかねるところ。というのは、これらがどの程度一般に売られていたのか、どこでつくられたのか、誰が買ったのか、いくらで売られたのか、分からないので。

印象としては、これらはアーティストグッズなのではないかと思いますが、どうでしょう。

もう少し詳細な解説が欲しかったですね。

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恥ずかしながら、清川泰次についてまったく知りませんでした。ただ、旧宅であるギャラリーでの展覧会を見て、経済的には豊かだったのだろうなと感じた次第。そして展示室で略歴を読んで納得。以下、『清川泰次—平面と立体—』(銀座・和光ホール展覧会図録、1991年)から引用。

  • 浜松の素封家生まれ。
  • 慶應義塾に進むと、田園調布のアパートに二部屋を借り、一部屋をアトリエに……
  • 時代は戦争に向かっていたが、銀座のテーラー仕立ての背広を着、銀座のバーで飲み、定期券を買って横浜本牧へ踊りに行くというモダンな慶応ボーイぶり。
  • 「でももう一部屋には5000冊の蔵書があって、絵や生き方も含めて、けっこう勉強したんですよ。」

年譜によると、清川泰次が慶應義塾大学経済予科に入学したのは昭和11年。卒業は昭和19年。まさに「時代は戦争に向かっていた」わけで、そうした時代にありながら恵まれた生活を送っていた模様。

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作品は「純粋絵画」。具象でも抽象でもなく、純粋な色と形の美の追究。なのだそうだ。




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