2009年11月22日日曜日

信号機のある風景 03:経過時間表示機能付歩行者用灯器 またの名を……


| kachidoki | oct. 2009 |


| nishi waseda | nov. 2009 |

「経過時間表示機能付歩行者用灯器」というのだそうだ。LED式歩行者信号機の余白を使って、待ち時間の表示機能を追加した信号機。


| mejiro | nov. 2009 |

電球式の信号機では、このように信号の他に待ち時間表示器を付けていたところもある。表示部分が逆三角形になっていて、残り待ち時間が砂時計のように減ってゆくところが、なかなか工夫されていた。


| mejiro | nov. 2009 |


| kachidoki | oct. 2009 |

歩行者信号機がLED式になって、待ち時間表示が一体になった。
すばらしい。

砂時計のような形態のメタファーはなくなったけれども、目盛りが上から減ってゆくのは同じ。これが逆だったらおそらくずいぶんと違和感があると思う。


| iidabashi | nov. 2009 |

もうひとつ、信号機と一体になって大きく変わったのは、青信号での残り時間も表示されるようになった点。
信号が赤に変わるまでの目安が分かるので、歩く速度が遅い高齢者に優しいのだそうだ。


| nishi waseda | nov. 2009 |

標語とか愛称の好きな警視庁、「経過時間表示機能付歩行者用灯器」の愛称も募集していたらしい。

高齢者にやさしい信号機の愛称募集中! :警視庁

そしてなんと、決定した愛称は「ゆとりシグナル」
今回調べてみるまで知りませんでした。

「ゆとり」ですか。なんか悲しいのは私だけでしょうか。

文京区 報道発表資料(20年9月)

高齢者に優しい信号機「ゆとりシグナル」(谷川真理さん) - 「どらく編集委員」通信 - [どらく]

信号機のある風景 02:秋田道夫デザイン展 新東京百景 — 信号編


| gakushuin shita | nov. 2009 |

NOW IDeA by UTRECHT - 秋田道夫デザイン展 新東京百景 信号編
http://www.nowidea.info/2009/11/m_akita/

2009.11.17(Tue)-11.23(Mon)

プロダクトデザイナー秋田道夫が、信号機をキーワードに、公共機器のデザインの大切さを問いかけます。都内を中心に自ら撮影した信号機のある風景写真をはじめ、実際に使用されている信号機の分解展示や現在開発中の新型信号機のスケッチやモデルを展示します。

信号機の、ポール(支柱)のデザインが気になったことはあっても、信号機本体のデザインはほとんど意識したことがなかった。電球式からLED式への変化に気づいた程度であろうか。それでも、あくまで発光部だけであり、そのカタチではない。これまでに印象に残っている信号機といえば、GKデザインの「西新宿サインリング」(1994)ぐらい。それもやはり支柱であって、信号機そのものではない。

GK Design Group | GKデザイングループの作品(歴史とプロジェクト概要)
http://www.gk-design.co.jp/ja/works.html

laud blog 20060913
http://blogchecklaud.blog37.fc2.com/blog-date-20060913.html

で、信号機本体。秋田道夫氏のウェブログで展覧会の告知を知り、NOW IDeAに行ってきた。「新東京百景ー信号編」とあるように、秋田氏がデザインした信号機の「風景写真」、本物の歩行者信号機、それからプロトタイプの展示。

会場風景など
http://www.michioakita.jp/whiteboard/archives/2009/11/index.html

ご本人もいらして、「本人がいますからなんでも聞いてくださいね〜」とアピールされておられる(笑)。

折角の機会なので、いくつか質問。

公道上の構築物は、警察関係の規制がうるさく、自由度がないのではないか →デザインについては厳密な規制があるのではなく、各企業のデザインの積み重ねであるとのこと。

これは意外であった。なにしろ警察は都バスのバス停に掲げるシンボルにまで注文をつけるぐらいなのですぞ。

東京都のシンボル(8):バスストップ
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/10/8.html

つぎに、プロトタイプと思われる超うすうすタイプの歩行者信号機について、その実現可能性について尋ねたところ、展示してあった本物の歩行者信号機を解体して見せてくださった。LEDパネルはLEDの厚みしかない。他に信号機のボックスの中に入っているのは配線と少しばかりの基盤。中身はスカスカなのである。これは驚いた。むしろ、なんのためにあれだけのスペースが必要なのか、という感じである。もちろん、そこには屋外に設置するための耐候性、耐久性、メインテナンスの事情などがあるようだ。だから、その点をクリアできれば、超うすうすタイプはすぐにでも実用になるようなのだ。また、二色表示のできるLEDを使用して、ひとつのボックスで青と赤を表示することも可能だろうとおっしゃっていた。そうすれば、本体が薄くなるばかりではなく、大きさも画期的に小さくなる可能性があるのだ(「メーカーは嫌がると思うけど」とおっしゃっていました)。

もうひとつは、支柱について。支柱の制作も信号機メーカーの仕事なのかどうか。答はイエス。メーカーによって様々な工夫をされているとのことである。街で秋田氏の信号機を観察していると、そのデザインと支柱のデザインとが合っていない場所も多い。それゆえ、信号機のカタチはまだまだよくなる余地があるということだ。


| gakushuin shita | nov. 2009 |


| wakamatsucho | nov. 2009 |


| wakamatsucho | nov. 2009 |


| wakamatsucho | nov. 2009 |


| gakushuin shita | nov. 2009 |

下の写真と比較してみると、秋田氏のデザインした信号電材の信号機の背面の特徴がよくわかる。どの信号機も合理的に、キチンとデザインされているのだが、カタチに対する愛の方向性がまったく違いますよね。


| kachidoki | oct. 2009 |


| ikegami | nov. 2009 |

信号機のある風景 01
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/11/01.html

信号機のある風景 03:経過時間表示機能付歩行者用灯器 またの名を……
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/11/03.html

信号機のある風景 04:西新宿サインリング
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/12/04.html

信号機のある風景 01


| kiyosumi | oct. 2009 |


| chitosebashi | nov. 2009 |


| nishi waseda | nov. 2009 |


| yaguchi | nov. 2009 |


| ikegami | nov. 2009 |


| ushigome | nov. 2009 |


| ushigome | nov. 2009 |


| ushigome | nov. 2009 |


| ushigome | nov. 2009 |


| nishi kamata | nov. 2009 |


| natsume zaka | nov. 2009 |


| shin kamata | nov. 2009 |


| wakamatsucho | nov. 2009 |


| ushigome | nov. 2009 |

信号機のある風景 02:秋田道夫デザイン展 新東京百景 信号編
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/11/02.html

信号機のある風景 03:経過時間表示機能付歩行者用灯器 またの名を……
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/11/03.html

信号機のある風景 04:西新宿サインリング
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/12/04.html

2009年11月20日金曜日

公園遊具:神楽坂・あかぎ児童遊園の象









象である。しかも二頭。

この公園には入り口が二カ所があるが、公園自体は通りに面しておらず、住宅に囲まれている。だから何気なく歩いていると、その存在に気づかないかもしれない。しかし、北側の細い入り口を抜けて中に入ると、いきなり正面にこの巨大な二頭の象が見える。これはかなりのインパクトである。二頭の象のハナは滑り台になって下までつながっている。坂道の多い土地の構造をじつによく考えた設計だ。すばらしい。

象以外にも、キリンやカバがいるが、小さい小さい(笑)。





google mapにも公園名が記されておらず場所が分かりにくいが、「神楽坂 公園 象」で検索するといろいろなウェブログがヒットする。


大きな地図で見る

水飲み場愛好会:赤城神社
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/08/blog-post_20.html

2009年11月16日月曜日

(marunouchi) HOUSE:ヴェルナー・パントン展

東京オペラシティアートギャラリー「ヴェルナー・パントン展」の関連イベント(サテライト会場)として、11月11日まで新丸ビルで「the MOTHER of DESIGN meets VERNER PANTON @ (marunouchi) HOUSE」が開催されていた。



パントンを「北欧」という文脈で捉えることの難しさについて前のエントリで少し書いた(→こちら)。新丸ビルでの展示は撮影も自由だったので、こちらに載せておく。「北欧のモダンデザイン」というタイトルは付けられませんよね、こりゃ。



























人が写らないように撮っているが、パントンチェアでコーヒーを飲んでいる人もいたし、干し草の山でお酒を飲んでも良かったらしい。見せ物になりそうな気もしますが。

ヴェルナー・パントン展の展示デザイナーの対談が、丸の内ハウスのサイトに掲載されている。

(marunouchi) HOUSE- 形見一郎、山本宇一 パントンを語る
http://www.marunouchi-house.com/2009/10/953/
http://www.marunouchi-house.com/2009/10/1023/

特に新丸ビルでの展示はデザイナーによるパントンの再解釈、という位置づけだったようだ。対談を読むと、展覧会が「演出」だということがよく分かる。

下のウェブログでは東京オペラシティアートギャラリーでの展示、新丸ビルでの展示について、とてもマニアックなレポートが掲載されている。

じっくりされちゃあ、困るんです:ジャージの王様:So-netブログ
http://classico-italia.blog.so-net.ne.jp/2009-10-31

私が訪れたのは最終日の夜だった。明るい時間帯には、また少し違ったイメージだったかもしれない。

おまけ。新丸ビル7階から雨の夜景。中央郵便局方面を望む。



東京オペラシティアートギャラリー:ヴェルナー・パントン展:デザインのナショナリティ?
http://tokyopasserby.blogspot.com/2009/11/blog-post_15.html